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とても貴重な経験をさせていただき、感謝しております。 この場を借りて、お礼申し上げます。
--------------------------------------------------------------------------- 6月16日 火曜日
本日の日経平均は、前日比129円安の20257円になりました。 米国株は107ドル安の17791ドル。
「米国株について」 手仕舞いの動きが広がり、取引開始直後には200ドル安まで下げるところがありました。お昼前には17800ドル(89ドル安)を回復しますが、その後は全く動かないまま取引終了。
米国株 日中足チャート

米国株 日足チャート

〇4つの手仕舞い ・前週末に大きく下げていた 短期急騰した後、買いは続かず大幅反落。こうなると、押し目買いする投資家は出てきますが、反落で失望する投資家もいます。今回は後者が優勢になりました。
・FOMCを目前に控えている 注目度の高い(相場に大きな影響を与える)FOMCを控えています。今は利上げ時期が意識されている為、いつも以上に影響しそう。そんなFOMCを前に一旦手仕舞いする動きがあったと考えています。
・イエレンFRB議長の株割高発言 何度も書いていますように、この発言は大きなインパクトあり。 FOMC声明発表後に会見がありますので、利上げ時期に関するものだけではなく株価水準について言及される可能性もあり。
・ギリシャ問題 救済問題で大揺れしているギリシャですが、突然出てきた悪材料ではありませんし、株価が上昇していた時もありますので「長期化しても合意は時間の問題」というのが大勢の見方ではないかと。下げれば指摘される悪材料という感じです。
但し、先に書いています3つの売り材料がある中では、この問題も警戒されやすい。18日に支援協議される欧州財務相会合がありますので、これを前にした手仕舞いも出たと考えています。
〇経済指標の大幅な悪化は売り材料 ・6月のNY連銀製造業景気指数は、マイナス1.98になりました。 市場予想のプラス6.0を大幅に下回る悪い結果。
・5月の鉱工業生産は、前月比0.2%低下しました。 市場予想の0.2%増を下回る悪い結果。
・6月の住宅建設業者指数は、59になりました。 市場予想の56を上回っています。
NY連銀景気指数と鉱工業生産の大幅悪化は売り材料になったと考えています。少し悪い数値は、利上げ時期の後退で安心感になりますが、悪過ぎると景気悪化懸念で売り材料になってしまう。逆に、良過ぎても利上げ時期の早まりで売り材料。
今は、利上げ時期が強く意識されている為、買い材料になる数値の範囲が狭い状況だと思っています。
〇下値抵抗で買われる 17800ドルは下値抵抗線になっています。経験則通り、抵抗線を下抜けたところで押し目買いが入ったようです。 ちなみに、下値の壁は17600ドルから17800ドルの間なので、17600ドルまでの下落なら18200ドル付近を上値とするボックス相場。直近では下落トレンドですが、中長期で見るとボックス相場です。
〇往って来いで弱気派増える 前週に急騰した分が、2営業日で往って来い(急騰前に戻る)。こうなると弱気派も増えてきますが、売りが多く出て売り圧力も低下すれば上昇しやすくなります。
〇目先の上値抵抗と下値抵抗 上値は17900ドルで、下値は17600ドルになると考えています。
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「 日本株について 」 欧米市場の大幅安が売り材料となり、10時30分頃には153円安まで下落。その後、大口買いで100円ほど戻しますが、早々に売り込まれてしまい127円安で前引け。後場も一時的な戻しで上値重く、引けにかけて弱含み129円安の20257円で取引終了。
日経平均 日中足チャート

日経平均 日足チャート

〇欧米市場の大幅安が売り材料 前日と同じく、欧米市場が大幅下落。 アメリカが0.6%安、イギリスが1.1%安、フランスが1.75%安、ドイツが1.89%安。これが売り材料になっています。
〇大口買いで戻らず 前日は、似たような外部環境で戻しましたが、本日は一時的な上昇で上値重い展開。
〇手控え要因が多く閑散相場 ・欧米市場の続落 ・FOMCを控えている ・日銀金融政策決定会合を控えている ・ギリシャ問題、18日に支援協議される欧州財務相会合 ・為替の動向
これらが手控え要因となり、閑散相場が続いています。 東証1部の売買代金は2兆2639億円。前日より増えましたが、閑散相場が続いています。
〇ディフェンシブ関連が底固く 多くの銘柄が売られる中で、食品、小売り、電気、ガス、鉄道関連が底固く推移。いわゆるディフェンシブ関連銘柄。逆に弱かったのが金融関連でした。
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